奨学金審査の際「どのような点が重視されるのか」確認しておきましょう。採用基準をチェックしておくことで、奨学金審査への対策が考えられます。
審査で重視されるポイントは以下の通りです。
・ 家計の基準、経済的に困窮しているかどうか ・ 成績・学力など
また、付与型の奨学金では、学生の人柄や特定の分野で活躍しているかどうか、将来性などを基準に審査が行われます。スポーツや芸術、ボランティア活動、文化的な活動の中で「人より優れている点」があれば、給付型奨学金の審査は通りやすくなります。
自信のある学生は、民間団体の奨学金や給付型の奨学金を探して、応募してみましょう。
日本学生支援機構の奨学金や地方自治体の奨学金では、成績よりも「困窮具合」で、奨学生を決定しています。また、申請者が「同じような家計状況」にあれば、成績(学力基準の)順に、利用者を決定する傾向が強いです。
奨学金の給付を確実なものとするため、家計の状況に加えて、優れた成績が残せるように努力しましょう。
入試結果が優秀な学生に対し、入学費や学費の免除が実施される場合があります。入試で良い成績が残せるよう、受験対策や入試対策は万全にしておきましょう。
また、入学後の成績によって(一部の学校では)学内の奨学金制度が利用できます。どのような奨学金制度が利用できるのか、在籍校の「学生課」に相談してみてください。
学内の推薦を受ける場合は、指導教授や担当の職員に相談しながら、申請書類を作成しましょう。
日本学生支援機構奨学金の例ですが、利息のある奨学金(第二種奨学金)は、成績よりも家計の状況によって、奨学生を決定する傾向が高いです。
ただし、申請には在籍する学校での成績が平均以上でなければ申請できません。奨学金が利用できるよう、一定の成績をキープできるよう努力しましょう。
「所得状況」が重視される奨学金制度は、申請者家庭の年間所得を見て、採用が決定されます。
日本学生支援機構の奨学金では、世帯人数が4人の場合、781万円を上限に「第一種奨学金」に申請できるかどうかを判断します。給与所得者以外(自営者など)の場合は、349万円が上限金額です。
ただし、利息のある第二種奨学金の場合は、やや高めの所得設定となっています。
世帯人数が4人の場合、1,124万円を上限にとして、第二種奨学金に申請できるかどうか判断しています。給与所得者以外(自営者など)の場合は、692万円が上限金額となっています。