ここでは、日本学生支援機構の奨学金、自治体の奨学金、民間団体の奨学金、新聞奨学生の奨学金を例に「奨学金の申請に必要な書類」について説明します。
各奨学金に共通する「必要書類」は、大きく3つに分類されます。
日本学生支援機構(の奨学金)で必要な書類は、以下の通りです。
・ スカラネット申込用紙 ・ 確認書兼個人情報の取り扱いに関する同意書 ・ 保護者の所得証明書類 ・ 特別控除に関する証明書類(該当者のみ提出が必要) ・ 申込時に発行されるスカラネットのユーザIDとパスワード
「スカラネット」とは、日本学生支援機構の奨学金における、ネット申込みの「サイト名」です。スカラネットでは、奨学金申し込みの手続きが行えます。スカラネットのログインに必要な識別番号(IDとパスワード)は、在籍中の学校経由で、申し込み者に配布されます。
所得証明書は、直近(3カ月)の給与明細書のほか、ボーナスがあれば最新の賞与証明書(年間)を提出してください。自営者の方は、最新の課税証明書や所得証明書を提出しましょう。
年金や生活保護を受給中の方、児童手当や控除を受けている方は、控除の内容が分かる書類(生活保護の場合は、決定通知書など)を提出してください。
このほか、連帯保証人を立てる場合は、印鑑登録証明書や保証人本人の所得証明書が必要です。日本学生支援機構が指定する機関保証制度に申し込みをされる方は、住民票と保証依頼書、保証料金の支払い依頼書を提出しましょう。
自治体の奨学金制度によって、提出すべき書類は異なりますが、家計の状況を判断するため、前年度の所得証明書や課税に関する証明書類が必要です。
また、奨学金希望者の人物、健康状態、学力を証明する書類のほか、作文(希望理由を書く)の提出が求められるケースも多いです。
こちらも各団体によって、提出する書類は異なりますが、前年度の収入状況が確認できる、所得証明書や納税証明書は必要になります。
また一部、学校での成績や「奨学金の希望理由」を提出する必要があります。家庭の事情や成績同様、志望理由の内容が審査の結果を左右します。
作文が苦手な方は、進路指導の先生や担任の先生に相談し、審査にふさわしい書類(作文)を作成しましょう。
新聞社の制度によって、必要な書類は若干異なりますが、今回は「各社で共通する書類」をご紹介します。
・ 奨学生願書 ・ 印鑑証明書 ・ 課税証明書(前年の収入を証明する書類) ・ 振込依頼書類など
このほか、進学する学校が決まった時点で「進学決定書」など、別途必要な書類が追加されます。
どのような書類が必要なのか「新聞奨学生制度」の資料請求を行い、内容を確認しておきましょう。