金融機関が、学費の目的に限定して融資するローンを指します。教育ローンは、一般的なキャッシングローンと比べて、低金利で融資が受けられます。ただ、奨学金制度と比べると、かなり割高な利息が課せられ、返済負担は大きくなります。

教育ローンの契約者

教育ローンの契約者教育ローンの契約は「学生の保護者」が行い、卒業後の返済も「保護者名義の口座」から、振替で返済を行います。これに対し、奨学金制度の場合は、学生が申し込み者となり、卒業後も(原則として)学生が返済を行います。

教育ローンの種類

教育ローンは、以下の場所で申し込みできます。

・ 銀行のローン(金利の目安:年3%から6%前後) ・ 信販会社のローン(金利の目安:年5%から15%前後) ・ 農協のローン(金利の目安:年3.0%から) ・ 国民生活金融公庫のローン(金利の目安:年2.0%前後) ・ 信用金庫のローン(金利の目安:年2.1%から3.5%前後) ・ 労働金庫のローン(金利の目安:年1.7%から2.7%) ・ 損保会社のローン(金利の目安:年3.0%前後)

銀行のローンは、都市銀行のほか、地方銀行、インターネット銀行からも申し込みができます。各銀行によって、利息や貸し出しの金額は異なりますが、300万円から500万円まで借りられる教育ローンが多いです。

また「開業医ローン」のように、医学部進学を目的とした「特別な教育ローン」も存在します。開業医ローンは、最大3,000万円から5,000万円など、高額融資に対応しています。

ただし(開業医ローンは)貸し付けの金額が大きいため、担保や保証人を必要とするケースが多いです。

→ 詳しくは「種類について」を参照


奨学金との違いについて

奨学金との違いについて教育ローンは、奨学金のように「月々決まった金額を振込む」方法を取りません。融資が決まった時点で、100万円や300万円といった金額をまとめて融資してくれます。

奨学金の多くは、教育ローンよりも貸与の利息が少なく、返済の負担も少なく済みます。

例えば、日本学生支援機構で第二種奨学金(利息あり)を借りた場合、利息は年0.83%(固定利息の場合)と、一般的な教育ローンの3分の1から6分の1以下、場合によっては10分の1以下の低い利息で、学費が借りられるのです。

→ 詳しくは「奨学金とローンの違い」を参照

返済の負担を少なくするには?

教育ローンは「まとまったお金が、一度に借りられる」というメリットもありますが、奨学金制度と比べて「卒業後の返済負担が大きい」のが、最大のデメリットです。

→ 詳しくは「ローンの利息は?」を参照

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