「新聞奨学生」は、働きながら学校に通える、便利な奨学金制度です。各界にも、過去新聞奨学生として通学していた、著名人や有名人がたくさんいます。(新聞奨学生だった有名人)
新聞奨学金ではどのように学費を受け、どのように返済するのか「新聞奨学生・制度の仕組み」について、詳しく説明しましょう。
新聞奨学金の制度を最も速く導入したのは、読売新聞社です(2016年時点で52期目)。その後、さまざまな新聞社でも同様の奨学金制度が設けられました。
新聞奨学生は、新聞販売店の仕事に従事することで、新聞社の奨学金制度(授業料や施設費のサポート)を受け、進学できる仕組みです。
新聞社によって条件は異なりますが、一日の平均労働時間は4時間半から6時間となっており、朝刊に従事する場合は朝2時頃に起床します。
販売所に出勤後、まずは販売所に届いた新聞を荷卸します。チラシの準備作業が終ったら、自転車やバイクを使って、ルート毎に新聞配達を行います。300部程の配達で、平均約2時間半から3時間掛かります。
配達が終わったら、朝食の後、各自学校へと向かいます。勤務形態によっては、学業の合間に集金を行ったり、夕刊の配達も受け持ちます。朝刊の仕事があるので、就寝時間は21時から22時になることが多いです。
就寝時間が早くなるため、生活のリズムは規則正しくなります。その代わりに、遅くまで活動のあるサークルや部活動への参加は難しくなるでしょう。
休暇は、4週ごとに6休み(朝日新聞の場合)とするところや、4週4休(産経新聞奨学会)とするところなど、新聞社の制度によって異なります。また、労働基準法にしたがって、有給休暇は年10日程利用できます。
住み込みではなく、自宅から通勤できる場合、所属する販売店までの「通勤費や通学費」が別途支給されます(注:各制度によって条件は異なる)。平均5,000円程度支給されていますが、超過する場合は「交通費を補助してくれる」新聞奨学金制度もあります。
朝刊の配達に従事する場合、早寝早起きを続けていくのは、大変なことです。しかし、時間をきちんと管理すれば、経済的負担も無く、自分の好きな分野へと進学できます。
また、卒業まで仕事を続けることで、就職推薦書を受けられる他、就職活動のサポートも受けられます。
経済的な理由で進学を諦める前に、新聞奨学生のように、サポートの大きな奨学金制度を利用してみましょう。