ここでは、さまざまな「奨学金の借り方」について、説明します。
最初に「利用したい奨学金」を決めて、申し込みをしましょう。各自治体、民間団体のほか、学校が設ける奨学金などさまざまな制度があります。
日本学生支援機構の奨学金を利用することも可能ですが、卒業後には一定の猶予(6カ月)を経て、学費を返還する義務が生じます。
学費の負担を無くして借りたい方は、新聞奨学生のように「働きながら進学」する制度(原則、学費の返還義務は無し)を利用しましょう。また、給付型の奨学金を利用すれば返済義務は生じません。
保護者が申し込む場合、銀行や金融機関の教育ローンも利用できますが、利息の負担が多く、返済(ローン借入)の総額は大きくなるので注意が必要です。
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奨学金は、学生の成績や家計の状況を見て、慎重に審査が行われます。給付型、利息なしの奨学金制度は、申し込み者が多いことから、審査のハードルは高めに設定されています。
教育ローンを利用する場合、申し込み者である保護者の経済状況、過去のローン利用履歴、現在の借入状況などをもとに、審査の可否が決定されます。
「新聞奨学生」のように、働きながら進学するタイプの奨学金は、本人の進学の意思や就労の意思、申込書類の内容を見て奨学生を決定しています。
新聞奨学生の場合は、新聞店の仕事に従事するという条件もあり、民間団体の奨学金や地方自治体の奨学金、第一種奨学金(利息のない奨学金)よりも、借りやすい条件が整っています。
各奨学金制度によって、必要な書類は異なります。今回は、日本学生支援機構の奨学金を例に必要な書類を説明しましょう。
・ 申込用紙 ・ 個人情報の取り扱い同意書 ・ 保護者の収入に関する証明書類(特別控除があれば、別途証明書類が必要)
収入証明書は、所得証明書、課税証明書、年収見込証明書のほか、給与明細書(直近3カ月分)や確定申告書など、職業や働き方によって、提出する書類が異なります。各奨学金の申し込み条件を見て必要な書類を準備しましょう。
奨学金制度には、連帯保証人が必要なケースが多いです。引き受けてくれる人がいない方、さまざまな理由で保証人が立てられない方は、奨学金窓口が指定する保証機関(保証人の代わりを引き受けてくれる協会)を利用し、保証人を立ててください。
奨学生として採用された場合は、各学校の学生課から通知されるか、電話や書面をもって通知されることが多いです。どのような方法で知らされるのか、事前に確認しておくと良いでしょう。
審査が通らない時は、別の奨学金制度に申し込むか、働きながら進学できる新聞奨学生制度を利用しましょう。このほか(必要があれば)教育ローンを借りて、進学することも可能です。